グラレシエルフ【WCSサンシリーズ】
【ご挨拶】
こんにちは、むよくです。
秋雨の後は秋晴れ、ということで今回はグラードン+レシラム構築を組んでみました。
命中安定を犠牲に得た爆発力で相手を圧倒するPTを使い続けたことで、勝利に対する歓喜・感謝・感動を忘れない人間になれたように思えます。
カイオーガの雨下眼鏡潮吹きなど、所詮相手をびちゃびちゃに濡らすだけですからね。
爆発感が足りません。
攻撃(げいじゅつ)は爆発だ!
火力指数?はて……。
【構築作成経緯】
せっかく厳選してあるしレシラムとディアルガも使いたいなあ
— むよく (@muyokunohito) 2018年9月24日
このツイートに対してフォロワーさんが「グラレシ強いですよ」と勧めてくださったところからスタート。
最初はテンプレ通りのテテフレシラム+グラツルギ+テラキオン(?)+モジャンボ(!?)を使っていたものの、上から高火力を叩き込めないと気が狂いそうになる僕はレシラムの追い風遂行能力がイマイチだったのが気になりました。
グラレシと仲が良さそうな追い風役は……テラキいるし悪戯心日本晴れできるしエルフーン!
→でもPTに中速が多いから結局追い風ミラーされて不利では?
→じゃあ相手に追い風を張らせてトリル使おう!
このような流れで“エルテラ偽装エルグラ+テテフレシラム”が完成しました。
残り1枠はトリル下での制圧用にツンデツンデを入れて「トリル相手はツンデが何とかします」感を演出してみました。
【個別解説】
グラードン@突撃チョッキ 日照り
意地っ張り H188 A252 B4 D4 S60
199-222-161-×-111-118
断崖の剣 岩雪崩 炎のパンチ 地団駄
A 特化
HD C特化オーガの晴下潮吹き確定2発耐え
S 最速55族/準速65族抜き、追い風下でスカ最速90族抜き
(「特化」は補正あり252振り、「極振り」は補正無し252振り)
レート1800を達成できたのは彼のおかげです。
同時に、レート1800を達成するのに時間がかかったのは彼のせいです。
得点圏打率(絶対に決めたい場面での断崖の剣命中率)が低すぎる。
先発に繰り出したレシラムを晴下で暴れさせたい都合上交代出しも多く、発動しないまま倒れる恐れがある回復実ではなく常時発動の突撃チョッキを持たせました。
爆発力を謳うなら鉢巻の方が良さそうにも思えますが、グラにツンデにエルテラ(偽装)に猫騙し封じのテテフにはたき落とされず炎が効かないシードレシラムが居てもなおガオガエンが出てくるのでオススメはしません。
“ガオガエンを投げる”という行為、現代社会に蔓延る一種の奇病ではないかと思えてきます。
チョッキを持たせる以上攻撃技を4つ入れれば良いので、無難なところを選択しました。
構築メモに「岩雪崩」と書いておきながら実際は何故かストーンエッジを採用し続けていましたが、特段倒せる相手がいるわけではないので岩雪崩で良いと思います。
地団駄の枠は当初地割れが入っていました、替わった理由はお察しください。
信用に値する頑丈さ、削りにも締めにも活躍できる火力、GS環境下のスイッチトリルにちょうど良い素早さを併せ持っていてとても強かったです。
「直球・変化球共に一級品でスタミナも抜群なノーコンピッチャー」みたいなイメージですかね、ひとたびストライクが決まり出すと手が付けられないような。
余談ですが「新垣」という苗字は「あらかき」と読むのが福岡では一般とされています。
レシラム@サイコシード ターボブレイズ
控えめ H108 B4 C140 D4 S252
189-×-121-206-141-142
青い炎 竜の波動 追い風 守る
HD +1でC極振りゼルネの+2ダブルダメマジシャ確定2発耐え
C 晴下青い炎でH極振りグラードン確定1発
S 極振り
グラードンがノーコンエースならコチラはさしずめ“三振かホームランか”のブンブン丸……と言いたいところですが、このポケモンはシード発動で粘り強く戦える万能選手です。
対グラードン意識でCとSを優先的に配分、残りを耐久に振りました。
当たれば強い技は当てれば良いだけの話なので当然メインウエポンは青い炎。
当たり前ですが当たったり当たらなかったりします。
場持ちを良くする守る、初手トリル展開から繋げることで読まれにくくなる追い風も重宝しました。
竜の波動は雨下でも撃てるので便利と言えば便利でしたが、晴れ女ことエルフーンがいる事と居座り性能の高さを考えると熱風の方が良かった気がします。
ワイドガードが多い環境とは言え相手2匹を削れるのは強いですし、何より襷発動後のコケコやテテフに青い炎をブチかますのはなかなか心臓に悪いですからね。
一応パルキアやゼクロムやレシラムミラーの対峙も無くは無いので、ここはお好みで。
初手トリルの選出だとグラエルフ+ツンデレシのようにシードが腐るパターンもあったので、この辺はもっと吟味すべきでした。
炎の超火力を考慮していない(オーガの雨に一任している)ようなPTも多く見受けられたので、周りで晴れを維持する事に注力してHC眼鏡型を暴れさせるのも面白そうだと思います。
カプ・テテフ@拘り眼鏡 サイコメイカー
控えめ H108 B4 C252 D4 S140
159-×-96-200-136-133
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース マジカルシャイン
H 16n-1
C 特化
S 最速70族抜かれ、追い風下でスカ最速109族抜き
少し硬くて少し遅くて少し力が強いエスパーゴリラ。
と言っても火力はおまけ、あくまでもメインの仕事はPFの展開です。
追い風を軸にしようとしていた時は最速スカーフマジル型でしたが、トリルに頼るようになったのでこのような型になりました。
トリル下で使うには早すぎるようにも見えますが、対トリパでなければ大体の伝説よりは遅いので思ったよりも動けます。
技は下三つをよく押した代わりにサイコキネシスだけは一度も撃ちませんでした。
裏のオーガ・ゼルネ・ガエンを考えてサイコショックか妖技から選択という場面が頻発したので、難しいところです。
それこそマジックルームを採用しても面白いかもしれません。
特性発動順でスカーフを持っていないことを示すと相手のスカーフオーガはウキウキで居座ってくれるので、隣で天候を書き換えて潮吹きを悠々耐えながらショック1発で沈めるのが楽しかったです。
ツンデツンデ@防塵ゴーグル ビーストブースト
勇敢 H244 A252 D12 S個体値0
167-201-231-×-123-16
ジャイロボール 岩雪崩 トリックルーム ワイドガード
H 8n-1
A 特化
S 最遅
「トリル下でのアタッカーが欲しいなあ、でもエルフーンのトリルを読ませたくないからトリル始動のイメージがあるヤツの方がいいのかなあ」という問題提起から僅か1秒で導き出された解答。
エルフーンが始動したトリルが切れた後に2回目のトリルを張ってくれたりもしました。
見せ合い画面にいること自体がエルフーンのトリルサポートのようなものなので、調整や技はシンプルに。
非トリル下でも最低限の仕事ができるようにワイドガードを仕込みましたが、上手な人は当然ケアしてきます。
その不意を突いてサイドチェンジを……とも考えましたが結局不毛になりそうだったので、まあ守るとの選択かと。
鉢巻は持たせたところでH極振りのガエンを岩雪崩で落とせない(2/16の低乱数1発)ので、バレルやドーブルに眠らされないための防塵ゴーグルを持たせました。
バレルを無視できるツンデツンデ、かなり動かしやすくてオススメです。
トップメタのガオガエンとゼルネアス(なぜ一介の御三家がGS環境トップメタなのかはさておき)に強いので活躍の機会は多かったですね。
1回だけけたぐり持ちに「こんにちはおじゃましました」された以外は優秀なガオガエンキラーとして良くやってくれました。
エルフーン@ウイの実 悪戯心
図太い H252 B148 D108
167-×-136-97-109-136
手助け トリックルーム アンコール 日本晴れ
HB A特化グラの晴下炎パン、A無振りタクンのジャイロ確定耐え
HD C特化オーガの冷ビ確定耐え/雨下根源超高乱数2発耐え(99.7%)、C極振りゼルネの+2マジシャ中乱数耐え(62.5%)
オール変化技にウイの実を持たせるという挑戦的な型ですが、このポケモンは大抵放置されるか全体技を絡めた2発で処理を試みられるかのどちらかだったので期待以上に仕事をしてくれました。
本当に面白いくらい相手が追い風を使ってくれるので、初手からドヤ顔でトリックルームを押していきます。
思い込みって怖いですね。
最初は袋叩きを使う気満々だったのですが、エルフーンとテラキオンでどうにかしてほしい相手が異なるということに気付いて採用を見送りました。
このPTにとって攻防一体となる日本晴れはしっかりカイオーガ対策を全うしてくれましたが、ゼルネ対策のつもりだったアンコールは隣のドーブルに吸われるのでほぼ意味を成しませんでした。
それでも追い風やトリル、守る等に固定させて相手の行動を制限できるのはやはり強く、何より最近流行りのトルネオーガに強いのがエルフーン最大の偉い点だと思います。
なお巷には"穏やかトルネロス"とか言う生命体もちらほらいるみたいなので、全トルネオーガを相手したいのであればエルフーンのSを下げることをオススメします。
「貴様とは厳選難易度が違うのだよ」ということ、見せてやりましょう。
テラキオン@命の珠 正義の心
陽気 H20 A252 B4 D28 S204
169-181-111-×-114-169
インファイト 岩雪崩 ストーンエッジ 守る
H 10n-1
A エッジでH極振りイベルタル確定1発
HD C極振りイベルのデスウイング超高乱数2発耐え(93.8%)、C極振りゼルネのマジシャ超高乱数耐え(93.8%)
S 最速100族+2
イベルタル特別対策本部にて指揮を執る、正義の四足歩行。
イベルガエンの盤面に対して後発から投げるのが非常に強いです。
元々グラレシの案を頂いた時にイベルが重いということを聞いていたので、ピンでイベルに強いポケモンを探していたところたどり着いたのがテラキオンでした。
命の珠ストーンエッジで大体のイベルを倒せてしまうので袋叩きは不要というわけですね。
どうにもならない時でも伝説勢を僅かに抜いている素早さを活かし、慌てず騒がず岩雪崩を連打しましょう。
イベルタルを倒すためだけに採用したのですが、人々が思考停止でガオガエンを投げる世界だったおかげでかなり活躍してくれました。
本当に何でガエン投げるんだ......。
何故か彼は周りに比べて自覚が強くイベルへのエッジを外した記憶が無いのですが、ぜひともそのコツをグラレシたちに伝え広めてほしいですね。
【選出】
《基本》
先発→テテフ レシ
控え→グラ 何か
レシラムで荒らす構え。
相手にオーガがいない時はコチラがオススメ。
《基本2》
先発→グラ エルフ
控え→お好みでどうぞ
グラで雑に削りながらトリルの構え。
天候合戦になりそうならコチラ。
《対オーガネクロ》
先発→エルフ レシ
控え→グラ テテフ
初手日本晴れ+青い炎でネクロを飛ばしにいきます。
耐えられたらトリルをアンコールしたいですが相手にテテフがいると先制アンコができないので、テテフの代わりにツンデを控えに。
《対トルネオーガ》
先発→エルフ テテフ
控え→グラ レシ
日本晴れで潮吹きを耐えながらショックでオーガをワンパン。
トルネロスは飛行タイプ故PF上でも先制アンコで縛れるので放置気味に動きます。
《対ゼルネドーブル》
先発→テテフ ツンデ
控え→お好みでどうぞ
ショックでゼルネを狙いつつトリックルーム始動。
テテフは比較的雑に、ツンデは大事に扱うと良いです。
《相手にイベルタルがいる》
先発→グラ エルフ
控え→テラキ 何か
特別対策本部長の出番。
イベルが先発にいる時は両交換も視野に入れます。
【戦績・感想】
WCSレート 最高1805 最終1749
無事に1800を達成できました!
「グラードンへの威嚇を白いハーブで無効にしたら強いのでは?」と思い、持ち物を替えて挑戦したらまったく受け出しが効かずに負けまくったので、今度は先発に出すグラードンを考えたいと思います。
このPTの総評としては「当たれば強い」に尽きると思います。
高火力でガンガン殴っていくの、楽しいですよね。
逆にどれだけ華麗にお膳立てをしても当たらなければ負けるので「今日はツイてないな」でスパッと止められるのが精神衛生上良かったな、と。
エルフーンのお膳立て能力は目を見張るものがあったので、ぜひオススメしたい1匹ですね。
普通に襷を持たせて雑に裏から投げて追い風で切り返すでも強いですし。
個人的にはトリルを読まれない構築を作れたので大変満足です。
QRレンタルパーティにも登録してあるので興味のある方は良かったら。
そう言えばINCが来月に開催されるそうですが、共生ヤレユータンと負けん気ナゲツケサルはいつ解禁されるんでしょうね。
覚醒したナゲツケサルが調子に乗っているガオガエンを滅ぼ……せるかなあ……。
現代の奇病から人々を救う特効薬となり得るか、頑張れナゲツケサル。
ヤレユータンも頑張れ。
それではまた〜。